コオロギと彼女

主に「昆虫食」と「恋愛」.少しミスマッチなサイト.

新しい健康食品が発見された?コオロギは腸内環境を整える!【論文掲載あり】

 

先日、Twitterでこんな記事を見つけました。

 

 

世界的有名科学雑誌・Natureにて、コオロギを食べることによって腸内細菌が改善されたことが掲載されましたそうです…

 

www.nature.com



つまり、「昆虫食=健康にいい」ことが科学的にも証明されたのです!!!

今回はコオロギはどのように腸内環境を整えたかを調べていきましょう。

では内容へ。

 

 

f:id:minotake1106:20200416135631j:plain

 

 

実験方法

 

研究の被験者20名は18歳~65歳、BMI 18.5~29.9の健康な男女。米フロリダ州フォートコリンズでチラシを使って募集した。実験は間に2週間のウォッシュアウト期間を置き、前後各2週間にわたって研究者が用意した朝食を食べるというもの。用意される朝食には各2週間の一方に粉末の食用コオロギ25g(乾燥・加熱済み)が含まれている。

(コオロギを食べると腸内細菌が改善したとの研究成果)

 

老若男女計20名に2週間コオロギプロテインシェイクを25g取り続けてもらいました。

その前後の血液・糞便に含まれる細菌の割合・種類を比較し、コオロギが腸内細菌に与える影響を調べたのです。

 

f:id:minotake1106:20200416135750j:plain

 

実験結果

 腸内細菌

 

「腸内細菌が変わったらどうなるの?」

 

我々人間の消化管内には2~3㎏もの腸内細菌が潜んでおり、彼れらは我々の消化を手助けしてくれます。

そのため人間は彼ら無しでは生活することが出来ないのです。

 

腸内菌超大事


最近の研究では、糖尿病・アルツハイマーうつ病・肥満の患者特異的な腸内細菌が発見されました。

腸内細菌は、バランスの取れた食生活・十分な睡眠などにより改善されます。
また健康的な人に多い腸内細菌も見つかっています。
ビフィズス菌・乳酸菌など)

つまり我々の健康と腸内細菌には密接な関係があるのです。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

結果

 

コオロギを毎日食べ続けることで、腸内細菌にどのような変化があったのでしょうか?

実験前後で比較すると…
ビフィズス菌:5.7倍
TNF-α:減少

 

ビフィズス菌
腸内に生息する善玉菌。
腸内に乳酸菌の99.9倍も存在しており、悪玉菌を減らし腸内環境を整える

TNF-α
脂肪細胞から分泌される
炎症を引き起こしたり、代謝を制御する働きがある
TNF-αは肥満時に増加し、糖尿病・動脈硬化のリスクを高める

この結果より、コオロギによって体に良い腸内細菌が増え、体に悪い成分が減少したことが分かります。

f:id:minotake1106:20200416135933p:plain

 

コオロギのメリット

コオロギの特徴


コオロギはとても優秀な健康食品です。

そのためタイなどの東南アジアでは、コオロギが養殖で飼育されており、屋台などで普通に食べられています。

コオロギの1つ目の特徴は、高タンパク・低脂質です。

下の表は今回の実験で用いたコオロギの栄養組成表です。

f:id:minotake1106:20200417073456j:plain

コオロギの2つ目の特徴は、キチンを多く含むことです。

キチンこそが、腸内環境を改善したキーだと考えられています。

 

f:id:minotake1106:20200416140029j:plain

 

キチンとは

 

キチンは多糖類であり、甲殻類の殻やキノコに良く含まれている成分です。

キチンは人間の体内に吸収されません。

何故なら、人間はキチンを消化する酵素を持っていないからです。

キチンは体に吸収できませんが、以下のような働きがあります。

①血圧、コレステロールの低下
②免疫力の向上
③便秘改善
④善玉菌の増殖


キチンは腸内細菌の中の善玉菌の餌となるため、善玉菌を増殖できるのです。

 

f:id:minotake1106:20200416140123j:plain

 

今後の課題


この研究は、まだたくさんの課題を抱えています。

その課題を見ていきましょう。

乳酸菌の減少

 
1つ目は、実験前後で乳酸菌が減少したことです。

乳酸菌とはヨーグルトやチーズに含まれる善玉菌の一種です。

この原因として以下のことが考えられます。

1.チキンの抗菌作用
2.乳酸菌の摂取量の低下


1つ目に原因として考えられるのは、キチンが抗菌作用を持つことです。

この抗菌作用によって、乳酸菌が死んでしまったのではないかというものです。

2つ目が乳酸菌の摂取量の低下です。
私はこれこそが乳酸菌現象の原因であると考えます。

この理由は単純で、朝にコオロギを食べることにより、乳酸菌産物の摂取量が少なくなったのではないかとう仮説です。

「いつも朝ごはんはヨーグルトだけど、コオロギを食べてたから、ヨーグルト食べれなかったんだ」


こんなことありそうですよね。

実験って難しいですね。

f:id:minotake1106:20200416140353j:plain


摂取量

 2つ目の課題は、一日のコオロギの摂取量です。

論文によると、被験者は毎日25gの乾燥コオロギを摂取したそうです。

この25gは相当な量です。

乾燥コオロギ一匹は約1.2gなので、25gはコオロギ約31匹分となります。


コオロギはフタホシコオロギであると仮定

毎日この量のコオロギは摂取できませんよね…


まとめ

 

 まとめ
・コオロギを食べると腸内環境が良くなる
→コオロギは健康食品である!!

 

2013年に国連連合食糧農業機関(FAO)は、食糧問題・環境問題の解決策として昆虫食を推奨しました。

そのため世界各国で昆虫食は注目されています。

昆虫食は環境に良く、コスパが良く、健康にもいい食品です。

 

www.yutosato.work

 

私の一押しの昆虫食のAmazon購入リンクを張っておきます。
健康・環境問題に興味がある人はぜひ試してみてください。


素揚げコオロギ ほぼポテチ!そのまま食べれる昆虫食 フタホシコオロギ

パスタにコオロギパウダー配合 コオロギ感全くなし! クリケットパスタ350g

ライムの味がする? 乾燥 タガメ(塩味) [並行輸入品]

 
特にお薦め昆虫食は、コオロギパスタです。

虫を食べている感覚がしないので、昆虫食初心者にも安心です。

今回の記事はここで終わります。

では、また。